頭陀寺(ずだじ)とかいう字面も響きも強そうな場所に行った

 今回は浜松駅から結構近い、南区にある頭陀寺(ずだじ)に行きました。

 ずだじ。頭陀寺。ズダジ。強そう。ゴエモンのゲームに出てきそう。字面で言ったら躑躅ヶ崎館と引けを取らない感じ。

 

 ラストダンジョン感あふれるネーミングですがいたって普通の町です。頭陀寺というお寺があり、そこら一帯が頭陀寺町です。

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 頭陀寺はこちら。

 

 大通りに面する幸楽苑の裏に頭陀寺はあります。ラーメンのいい匂いを嗅ぎつつ裏通りに行きましょう。

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 駐車場もあります。写真右の家の影になっている場所に数台停められ、更に奥に広い駐車場もあります。

 

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 日の光が強すぎて見えないですが駐輪場もあります。

 

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 頭陀寺入口。

 頭陀寺は飛鳥時代に建立されたお寺で、その目の前には松下之綱のお屋敷がありました。お寺とお屋敷を合わせて頭陀寺城と呼ばれています。

 今川の家臣だった松下之綱のお屋敷には、あの!木下藤吉郎が!三年間奉公に出ていました。テンション上がってくる~。

 

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 一歩入るとこんな感じです。私が行ったときは誰もいませんでしたので、この綺麗なお寺をゆっくり見られてとてもよかったです。写真の左側には資料館や御朱印などの受付があります。

 最初にお参りしようか迷いましたが、とりあえず目当ての像に向かうことにしました。

 像は本堂の裏手にあります。

 

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 これこれ。

 座っている右から、井伊直政徳川家康豊臣秀吉です。子供時代の銅像かわいい。

 

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 井伊直政君14歳。

 

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 徳川家康君。これを見ていた時は鳩もってるなぁと思っていましたが鳩にしてはデカすぎる。タカかワシかな。

 

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 そして豊臣秀吉君14歳。何持ってるのでしょうか。瓢箪?

 

 この日写真を撮っているスマホの調子がすこぶる悪く、家康の写真を撮るたびに保存されずにカメラアプリが強制終了するのを繰り返していました。絶対撮って帰るぞと連写したりシャッターボタンを連打したり優しく押したりした結果、最終的に20枚くらい家康の写真を保存することに成功。

 もしも竹千代のストーカーみたいで気持ち悪いスマホが落ちていたら私のです。どうぞよろしく。

 

 さて、本堂にもどってお参りした後は、このお寺の門前にあったという松下氏の屋敷跡に向かいます。150mほど先なので余裕で歩いて行けます。

 

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150m歩いて振り返ったところ。奥の三角屋根が頭陀寺です。

 

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(移りこんでいる人を消しています)

 

 お屋敷跡は公園になっています。入口に松下屋敷跡の看板と公衆電話があります。この写真を撮っているとき、公衆電話に全く気が付きませんでした。私の認識能力がやばいのでしょうか。それとも電話ボックスのステルス性能が高すぎるのでしょうか。

 

 公園の中に、大きな石碑があります。

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 ブランコの横に唐突にあります。お墓にも見えるけど違います。

 

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 松下嘉兵衛屋敷跡と刻まれています。嘉兵衛は、之綱のことです。ここで秀吉は3年間之綱に仕えていました。さっきの瓢箪を持った秀吉君14歳がここら辺をうろちょろしてたんですね。

 どうでもいいことですがこの公園の横にはかっぱ寿司があります。お屋敷はかっぱ寿司の方まで広がっていたようですが、お昼ご飯に幸楽苑かっぱ寿司でどちらにするか迷いますね。(この日のお昼は結局スパゲティにしました)

 

 頭陀寺、松下屋敷跡を見学した後は、もう一か所秀吉ゆかりの場所へ向かいます。大通りを挟みますが、こちらもすぐそこ、歩いて行けます。

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 頭陀寺にあったマップ。これの4番、鎌研池に向かいます。

 

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 大通りを渡り、ガソリンスタンドの裏にあります。写真中央でひょっこり顔を出している大きな木が目印です。

 

 

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 ガソリンスタンドから聞こえてくるラジオを聴きながら見学します。

 

f:id:odekakefu:20181127171618j:plain 鎌研池とは、松下氏に奉公中の秀吉が、馬の餌の草を刈るためにこの場所で鎌を研ぎ、池のそばに生えている葦で試し切りをしました! という場所です。

 

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 池はからっぽでした。

 

 秀吉が葦の片方の葉っぱだけを切った為に、その後ここに生えてくる葦はなぜか片方しか葉っぱがないという話が、遠州七不思議にあるそうです。

 そして更に、秀吉が落ちている松葉で手裏剣の練習をしていた可愛いエピソードの場所もここです。池にいためだかの目を狙って練習した秀吉少年はとうとう成功し、めだかの目が片方潰れてしまいます。それ以来この池では片目がつぶれためだかが見られるようになった、という言い伝えがあるそうです。

 

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 全部池の横にあるこの説明板の受け売りです。

 

 しかし上にある頭陀寺のマップではめだかのエピソードは別の場所にあるようですし、どちらが本当かは私にはわかりません。藤吉郎のやんちゃエピソードでほっこりして、あまり深く考えないようにしましょう。

 

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 池の横には小さな社がありました。

 

 単純に私が秀吉好きだからかもしれませんが、頭陀寺探検はなかなか面白かったです。どの場所もだれ一人としていませんでしたので、それは少し寂しい感じもしましたが、直虎ののぼりがところどころに立っていましたので、大河が放送されていた時はもっと賑わっていたかもしれませんね。というか大河に合わせて整備しました感がすごい伝わってきました。看板や説明板もやたら新しかったし、頭陀寺の銅像なんかも2017年に出来たようです。大河祭のあと。ですがそのおかげで私みたいな詳しくない人も楽しめるようになっていますし、今なら人も少なくゆっくり見て回れるので!おすすめ!です。